【シングル66】キリキザン入り雨パーティ(第11回夜空杯使用)



ポケモン 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
ニョロトノ 図太い 熱湯 がむしゃら 滅びの唄 守る 脱出ボタン 雨降らし
キングドラ 控えめ 波乗り ハイドロポンプ 龍の波動 流星群 拘り眼鏡 すいすい
キリキザン 意地っ張り 不意打ち アイアンヘッド 叩き落とす 剣の舞 命の珠 負けん気
サザンドラ 控えめ 悪の波動 流星群 火炎放射 蜻蛉帰り 拘りスカーフ 浮遊
サーナイト 臆病 ハイパーボイス サイコキネシス 瞑想 願い事 サーナイトナイト トレース(通常時)
フェアリースキン(メガ時)
ガブリアス 陽気 逆鱗 地震 岩石封じ ステルスロック 気合の襷 鮫肌


第11回夜空杯で使用したパーティ。
参加者10名での総当たり戦を行い、結果は6勝3敗で総合3位でした。

概要

第5世代で使用していた脱出雨パを第6世代に合わせてアレンジしたパーティ。
過去の対戦会の結果を見たところ、天候に対するマークが薄く水技の通りが以前より良さそうな印象を受け雨パを動かしやすいと思い作成しました。
第6世代ではシングル66の対戦経験がないため、対戦の流れを組み立てやすい脱出雨パの形(ニョログドラ+アタッカー)をベースに考えています。

個別解説


ニョロトノ(図太い)熱湯/がむしゃら/滅びの唄/守る@脱出ボタン
実数値:191(204)-**-129(180)-111(4)-122(12)-104(108)

概要

おなじみ雨降らし要因。
クッション役としての運用であり、基本的な部分は今までと変化していないと思います。

持ち物

天候状態が永続でなくなったことで迅速にキングドラへ繋ぐ必要があるため、脱出ボタンを持たせた古き良きアイテムを採用。
これにより控えをアタッカー寄りのポケモンで構成することができ、刺さっている相手に対して誰を無償降臨させるか選択できる付加価値も生まれました。

努力値配分

先制技による消耗を抑えるためHB寄りの配分にし、素早さは60〜80族近辺の高耐久ポケモンに先制できるであろうラインに設定。
しかし、実際はボタン消費後にゲンガーやサザンドラ等の特殊アタッカーと対面するケースが多かったため
特殊耐久のラインはもう少し高めに設定しても良かったかもしれません。

技構成

技構成は受けポケの後出しに負担を与える熱湯、マリルリやポリゴン2、フシギバナ等の受けポケを削るがむしゃら、
そして相手の交代を促すことで後続のサポートを図る滅びの唄+守るとしました。
他には毒々や雨乞い、のしかかり辺りが候補に挙がっていました。


クッション役としての運用を遂行する意味でも、相手に隙を見せないことを念頭に置いた従来のコンセプトで問題ないと思います。
しかし、当初の予想通りフシギバナを容易にホイホイ呼んでしまう一因となったためこの点は要検討。
耐久ではなく素早さをがっつり上げて先制がむしゃらに特化させても良かったかもしれません。



キングドラ(控えめ)龍の波動/波乗り/流星群/ハイドロポンプ@拘り眼鏡
実数値:151(4)-**-115-161(252)-115-137(252)

概要

おなじみ雨アタッカー。メガ進化による高速展開(ゲンガー、ルカリオ等)への対抗策の一つとして考えています。
オムスターとの違いはバレットやアクアジェットに耐性があること。スカガブを抜けること。フシギバナに打点があること。
そして忘れたらいけないのがブレバと神速を半減できないこと\(^o^)/

持ち物

拘り眼鏡を選択し、通りの良い水技を一貫させることを意識。またガブリアスに対してステロと併せた処理が可能となります。
またパーティ単位で苦手なフシギバナに対する流星群の削りを意識しています。
なお対戦会ではフェアリーやギルガルドが控えていることが多く、基本的に竜技はほとんど選択せず波乗りを連打していました。

努力値配分

相手に負荷をかけることを意識した控えめCSで運用。
雨状態でなくても殴り合えるスペックはあると感じたため耐久を上げるのも一考ですが、素早さは雨状態でスカガブを抜ける127をキープしたい。

技構成

眼鏡型の場合、基本的に水技と竜技があれば足りると考えていたため第5世代のものを流用。
キングドラが淘汰される一因となったマリルリへの打点が無いように見えますが、
実際は波乗りでも5割弱のダメージが入り、ハイドロポンプなら207-101マリルリ(オボン)をハイドロポンプ2発+ステロで倒すことが可能です。


従来の攻撃性能は落ちてしまったものの思っていたよりは戦えるといった印象を受けました。
ギルガルドに対して切り返す手段が欲しいと感じたため身代わりを絡めた構成も考えてみたい。



キリキザン(意地っ張り)不意打ち/叩き落とす/アイアンヘッド/剣の舞@命の珠
実数値:143(20)-194(252)-126(44)-**-91(4)-114(188)
・[珠]はたきおとすで167-171ギルガルドを1発
・[+2][珠]はたきおとすで181-165ナットレイを1発(+ステロ)
・[+2][珠]アイアンヘッドで187-144フシギバナを1発(+ステロ)
・[+2][珠]アイアンヘッドで157-146クチートを1発
・[珠]アイアンヘッド+161キングドラの[雨][眼鏡]波乗り(非メガ時)で183-144-121フシギバナを2発(+ステロ)
・素早さ:無補正最速バンギラス+1

概要

ギルガルドに強いアタッカーで、相手のバンギラスフシギバナにも強く出られるであろう枠としての採用。
キングドラが相手の受けポケ(ポリゴン2など)を呼びやすいため、そこを起点に剣の舞を使い相手の頭数を減らすことを意識しています。
「高火力の先制技持ちアタッカー」に関する考え方は、脱出雨のローブシンと似通ったものがあります。


相手を倒した数で見るとMVP級の活躍をしてくれたことと思います。
しかし、立ち回りを不意打ちに依存していることで見えない身代わりに怯えなければならなかったり
威力が全体的に不足していることで相手を削り切れない場面が生じやすく扱いが難しいと感じました。


ちなみに元々はメガクチートの予定でしたが、フシギバナギルガルドに対して後手の対応を強いられると感じ却下となりました。

持ち物

仮想敵を対処するラインを確保するために命の珠を採用。
消耗を抑えるプレートも検討しましたが、技の威力が低いこともあり命の珠にせざるを得ませんでした。

努力値配分

ASをベースで気休め程度に耐久面へ多少振り分けましたが、素直にASぶっぱでいいと思います。
むしろ、仮想敵であったフシギバナに一度も先制できなかったため見積もりが甘かったですね。

技構成

採用理由である剣舞+不意打ち、ギルガルドを倒したり相手の交代に負担をかける叩き落とす、
悪技や叩き落とすが通らないマリルリフシギバナバンギラスへの打点となるアイアンヘッドとしました。



サザンドラ(控えめ)悪の波動/流星群/火炎放射/蜻蛉帰り@拘りスカーフ
実数値:175(60)-102-113(20)-187(196)-111(4)-147(228)
素早さ:最速81族+1

※非理想値

概要

周りに低速のポケモンが多く、メガゲンガーガブリアスゲッコウガを倒す手段が欲しいと感じスカーフ持ちで採用。
そのため主にストッパーとしての運用となります。
また蜻蛉帰りで蓄積を入れつつニョロトノへ繋ぐという脱出雨パの立ち回りを組み立てる役回りも兼用。
ステロが等倍の浮いている枠で、かつゴースト技や草技に耐性があり後出しもしやすく非常に使いやすかったです。

持ち物

概要で触れた目的に沿った拘りスカーフ。
メガルカリオへの強引な削りも兼ねていますが、雨状態ではまともなダメージを与えられないということに当日気付きました。
万が一相手がスカーフで倒してきた場合はキリキザンサーナイトで切り返していきます。

努力値配分

一貫させやすい悪の波動による負担を上げるべく控えめCSベースでの配分。素早さはメガギャラドスに先制できるラインがあれば特に困らないと思います。
耐久面は先制技やステロによる消耗を意識して気休め程度に上げています。

技構成

一貫させやすい悪の波動、削れたカイリューフシギバナ等を強引に削る流星群、
ルカリオクチート等の鋼を意識した火炎放射、そして脱出展開などの立ち回りを組み立てる蜻蛉帰りを採用。
前述の通り雨状態でルカリオを殴る技がなかったため、気合玉もしくは無邪気にして馬鹿力を採用しても良さそうです。
なお流星群を打つ場面は全くありませんでした。理由はキングドラと同様。
この枠を別の技に変えて攻撃範囲を広げ、ストッパーとしての性能を持たせることも検討したい。



サーナイト(臆病)ハイパーボイス/サイコキネシス/瞑想/願い事@サーナイトナイト
実数値:(通常時)173(236)-**-87(12)-148(20)-136(4)-145(252)

実数値:(メガ時)173(236)-**-87(12)-188(20)-156(4)-167(252)
・[+1][スキン]ハイパーボイス+ステロで207-101マリルリを1発

概要

雨パの苦手なフシギバナサザンドラバンギラス、格闘に強いアタッカー枠として採用。
キリキザンと同様に相手の受けポケを起点に瞑想で展開することを意識しています。
また、ここまでメガ枠の入る余地がなかったため興味本位で使ってみたかったのもあります。


メガサーナイトが刺さる相手は多かったものの、微妙な攻撃範囲と素早さが枷となりあまり活躍させられませんでした。
特に攻撃範囲はギルガルドへの打点がないという致命傷がありました。
素早さに関しては、ガブリアスやゲンガー、ルカリオ等の高速アタッカーを採用した前のめりな構築が多く、
パーティ内でこれらより速いポケモンが少なかったことも足を引っ張って扱いが難しかったです。

努力値配分

まず、メガシンカで物理耐久が上がらない弱点を補うべくHPを上げてガブリアス等への行動回数を稼げるようにし
素早さをメガシンカ後にサザンドラに先制できるよう最速まで上げて残りを特攻へ配分しています。
最速にするメリットは他にもリザードンYに同速ゲーを仕掛けつつ削りにいける点が挙げられます。


HSベースの配分にもかかわらず特攻がラティオスより高くて思わず目を疑ってしまいました。

技構成

サザンドラバンギラス等の悪に有効でかつ範囲・威力ともに一貫しやすいハイパーボイス
フシギバナドククラゲへの有効打となり高威力のサイコキネシス
耐久のカバーにより犠牲になった特攻をカバーする瞑想、キリキザンサザンドラの消耗をケアする願い事としました。


概要でも触れたようにギルガルドへの打点がなかったことで散々な目に遭いました。
また願い事が必要になる場面がなく、あっても控えのキザンを後出しする程のHPが残っていなかったため
アタッカー同士で攻撃範囲を補完するパーティのコンセプトには全く噛み合いませんでした。
また状態異常に無抵抗で、ポリゴン2やトゲキッスからの電磁波を被弾せざるを得なかった点も気になりました。


攻撃範囲を補完するにはシャドーボールが欲しいですが、状態異常へのケアで身代わりも欲しくなったため
CSベースの3ウェポン+身代わりの形で運用してみても良さそうです。
フェアリー+エスパーの攻撃範囲は雨パの弱点を補うのにとても相性が良いことが分かったのは非常に大きな収穫でした。



ガブリアス(陽気)逆鱗/地震/岩石封じ/ステルスロック@気合の襷
実数値:183-182(252)-116(4)-**-105-169(252)

概要

リザードンYやメガガルーラドククラゲに弱くないステロ要員として採用。草技で弱点を突かれないのも偉い。
キングドラキリキザンの仮想敵を倒すためにはステロが必須となり、結果としてガブリアスに落ち着きました。
基本的に序盤にステロを撒きつつ相手を削って、ニョロトノの脱出から各アタッカーへ繋げる運用なります。

持ち物

先発での運用が大半になると判断し半ば思考停止気味で気合の襷を選択。
対スカーフなど保険としては悪くなかったものの、持ち物は考える余地があると感じました。

技構成

採用理由のステロ、序盤の削りを行える逆鱗と地震を(思考停止気味で)決定し、
残りの枠はガブリアス単体で自身より速いポケモンを処理するフローを組み立てられる岩石封じとしました。
他のドラゴンを同様に竜技を使うタイミングが全くなかったため、剣の舞や炎技を採用しても良さそうです。


夜空杯に参加された皆様ならびに運営スタッフの皆様お疲れ様でした。
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