第14回シングル厨のつどいオフ 使用パーティ




※ルール:シングル6→3/催眠制限なし

ポケモン 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
ビリジオン せっかち インファイト ギガドレイン ストーンエッジ めざめるパワー氷 命の珠
ロトム 控えめ ボルトチェンジ ハイドロポンプ めざめるパワー氷 10万ボルト 拘り眼鏡 ウォッシュ
ラティオス 臆病 流星群 めざめるパワー炎 波乗り 置き土産 ハバンの実
ウルガモス 控えめ 大文字 虫のさざめき 蝶の舞 身代わり ラムの実
メタグロス 意地っ張り 冷凍パンチ アームハンマー バレットパンチ 大爆発 ノーマルジュエル
ガブリアス 意地っ張り 地震 逆鱗 ストーンエッジ つばめ返し 拘りスカーフ


ニョロトノ始動の雨パが解禁された環境になり、ビリジオンが環境に刺さるのではないかと目を付けて
それぞれ環境に対応できそうなポケモンを揃えて組んだパーティ。
また、全抜き性能に長けたウルガモスを強く意識して構築しています。詳細は後ほど。


6体それぞれ誰と組み合わせても性能をいかんなく発揮できるようなメンツになっているかと思います。
以下、個別解説。
(選出回数はフリー対戦の分も含みます。)

                                                                                                                                                                                                      • -


ビリジオン(せっかち)インファイト/ギガドレイン/めざめるパワー氷/ストーンエッジ@命の珠
実数値:166-121(84)-82-132(172)-149-176(252)
・177-121ハッサムインファイトで0.85〜0.86の乱数×2以外2発
・197-123サンダーをストーンエッジで0.85〜0.86の乱数×2以外2発

(選出回数:5回/全13戦)


ある程度水や電気(≒水ロトム)に耐性があり、またユキノオーバンギラスサザンドラヒードランを殴れて
且つウルガモスガブリアスよりも素で速いという点に着目して採用。
仮にスカーフガブリと対面したとしても、こちらは182地震を2発確実に耐えられるため
相手に逆鱗を強要できる→対面時にメタグロスに交代といった選択肢が発生します。
当然それに合わせてナンスを出されると辛い面がありますが。


基本的に相性のいい相手を殴ったり素早さを活かした後処理を行うのが目的なので、
攻撃面は珠込みで最低限のラインをキープしても実数値がこの程度にしか確保できていません。


技はそれぞれ一戦級に挙げられるであろうポケモンに対応できるよう選択。

基本的に数値が不足しているので、ロトムビリジオンメタグロスビリジオン等といった
2体がかりで相手を処理していくのが主な立ち回りとなります。


素早さと攻撃範囲が相まって扱いやすかったものの、やはり数値の不足感は否めなかった印象。
特にこちらのウルガモスがいる事で相手のヒードランを処理しなければならないにも関わらず、
火力があと1歩足らずに押し負ける場面も見受けられたので難しいところ。


あと、どう頑張ってもラティオスメタグロスには勝てないので大人しく後ろのメタグロスで受けましょう。

                                                                                                                                                                                                      • -


ロトム水(控えめ)ボルトチェンジ/ハイドロポンプ/めざめるパワー氷/10万ボルト@拘り眼鏡
実数値:155(240)-**-131(32)-144(44)-132(36)-126(156)
・215-136カバルドンハイドロポンプで確定
・161パルシェン(+2)のロックブラスト×5+1/16ダメージを確定耐え
・144ロトムの眼鏡ボルトチェンジを最高乱数×2以外2発耐え
・最速バンギラス+α

(選出回数:11回/全13戦)


各天候パーティに対応できる耐性・攻撃範囲、メタグロスへの安定した後出し性能・対パルシェン性能や
ボルトチェンジによる小回りを利かせた立ち回り、一貫性を持ちやすいハイドロポンプ等によって
パーティ内の流れやバランスを保つ上で非常に重宝しました。
ある方が言っていた「サンダーとスイクンを足して2で割った」といった表現がまさにその通り。


めざめるパワーに関しては、オノノクスと対面した際にダメージを入れられる氷を採用。
また、身代わり持ちのドリュウズハイドロポンプではなく命中安定の技を撃てる点も重要。
ユキノオーと対面した場合、基本的にボルトチェンジからビリジオンメタグロスに繋ぐので炎は見送りました。
10万ボルトは水やボルトロスとのタイマンになった状況で確実に処理できるように。
トリックは使う場面が見当たらず、またハイポンの火力を落とすのを嫌って入れていません。
拘りトリックによりボルトチェンジのデメリットを軽減できる点では優秀ですが…。
水タイプに安定した打点を持てるのがロトムビリジオンしかいないので、10万ボルトは切れませんでした。


素早さは最低限バンギラスを抜ける程度に+α。
なるべく火力と耐久に多く割き、終盤まで残った際にタイマンで有利になれるように意識しています。
ドリュウズを一任している面もあるので、できるだけ試行回数を稼ぐためにも耐久面は確保しておきたい。
ヒードランヘラクロスが苦手なパーティなので素早さは上げても良かったかもしれません。
その場合、臆病 151(204)-**-127-140(116)-127-143(188)といった感じの数値になるのかな。
ウルガモスの攻撃範囲の隙を補う水技を撃てる存在なので、ここら辺まで考慮すべきだったかも。


選出回数はダントツのトップで、勝った対戦では全てロトムを選出していた程の安定感。
ロトムの最大の強さは「他のポケモンとの組み合わせやすさ」にあるのだと、対戦を通して実感しました。

                                                                                                                                                                                                      • -


ラティオス(臆病)流星群/めざめるパワー炎/波乗り/置き土産@ハバンの実
実数値:157(12)-**-101(4)-180(240)-131(4)-177(248)
・200ガブリアスの逆鱗を最高乱数以外確定耐え
・182ガブリアスストーンエッジを高乱数2発耐え
・162ラティアスの珠流星群を確定耐え

(選出回数:3回/全13戦)


以前この枠にはソーナンスが入っていました。しかし、ソーナンスだとヘラクロスハッサムが非常に辛く
対処の仕方が困難だったため、直前になって色々考えた結果ナンスを切る方向に。


ナンスの代替案として必要なスペックは

主にこの3点。+αでウルガモスの苦手なヒードランシャンデラに打点を持てる所もあると尚良し。
むしろ持ち物は襷でもいいくらい。ハッサムに対して強気で動けるのがいい。


以上の条件を満たせるのは誰かを、せみさんと話していた時にめざ炎ラティオスが目に留まりました。
ハッサムに関しては対面で打てる技ではないけれど、打点があるだけで全然違うのでOK。
単純に流星群で相手を削り、後ろの圏内に入れる事もできるのでグロスの爆発に近い物がありますね。
当初の持ち物はロトムを始めとした多くのポケモンにダメージを与えられるドラゴンジュエルだったけど、
その場合スカーフガブリアスの対処がグロス依存で非常に不安が残っていたので
ハバンの実を持たせる事で超強引にガブリラティに動けるようにしました。


波乗りはヒードランゴウカザルカバルドン用。一応バンギラスにも気休め程度にダメージを稼げます。
置き土産に関してはウルガモスの起点になるのを防ぐ意味合いがあり、
ラティオスの前で何度も積まれる場面を避けられるだけでも十分だと判断したので採用しています。
また、こちらのウルガモスが確実に蝶の舞+身代わりを決めるためのサポートになったり
耐久を活かして相手を殴りに行くロトムとの相性も非常に良いので汎用性はそこそこあるはず。
選出自体は控えめだったけど、攻撃面を強化する選択は悪くはなかったのかなと。


採用に踏み切ったのが直前だったのもあってか立ち回りや選出を煮詰められなかったため、
次回使用する機会があればまた色々と考えてみたいと思います。

                                                                                                                                                                                                      • -


ウルガモス(控えめ)大文字/虫のさざめき/蝶の舞/身代わり@ラムの実
実数値:185(196)-**-87(12)-190(140)-126(4)-140(156)
・137ライコウの10万ボルトを身代わり(+1)が高乱数耐え
・182ラティオスの眼鏡波乗りを確定耐え
・200ガブリアスの逆鱗を最高乱数以外確定耐え
・182ガブリアス地震+身代わりを0.98以下の乱数で確定耐え
・207-126ブルンゲルを+2大文字で0.85〜0.86の乱数×2以外2発
・最速75族+1

(選出回数:5回/全13戦)


ソーナンスハッサムヘラクロスメタグロス・サンダー・ドータクンへの打点を確保すべく採用。
蝶の舞を積む上での事故を防ぐためにラムの実+身代わりで採用しました。
しかしガブリアスの処理が難儀なパーティなので、交代際にワンチャン打てるめざ氷でも良かったかもしれない。


火力と耐久を高めに維持して積む事を重視したので、素早さは催眠対策の観点からドーブルを抜く程度に。
ここまで上げるなら、2回積んだ際に意地っ張りドリュウズを抜ける程度に上げてもよかったかもしれません。
ウルガモスミラーに関しては取り巻きで対ウルガモスを若干厚く見ているので、優先度はやや低め。


ウルガモスで全抜きができればそれが理想的な展開ではありますが、
スカーフガブリアスや水ロトムの増加でそれは恐らく困難になるであろうと判断したため
全抜きを狙うというよりは、3体の組み合わせに馴染めて且つ決定力を発揮できるように考えています。
そういった意味では、ナットゲルパーティにおけるライコウに近い立ち位置なのかな。
第4世代の思考が未だに抜けきっていないようです。ご愁傷様。

                                                                                                                                                                                                      • -


メタグロス(意地っ張り)バレットパンチ/冷凍パンチ/アームハンマー/大爆発@ノーマルジュエル
実数値:181(204)-194(172)-150-**-127(132)-90
・182ラティオスの眼鏡波乗りを最高乱数×2以外2発耐え
・149サンダーの10万ボルト+熱風を最高乱数×2以外2発耐え
・205ドリュウズ地震を0.98以下の乱数で確定耐え
・217-129ランクルスを大爆発で0.87の乱数から確定
・177-121ハッサムをアムハン+大爆発で0.85〜0.86の乱数×2以外2発
・186-80ドリュウズをアムハンで0.87以上の乱数から確定

(選出回数:9回/全13戦)


今回のパーティのミソ。
ビリジオンロトムラティオスウルガモスガブリアスの誰と組ませても機能するのはさすが600族。


主な目的はバンギラスユキノオーの処理。倒したい相手を倒せたらすぐに爆発。
個人的にランクルスが大嫌いなので攻撃を高めラインまで上げました。
それ以外にも、ロトムのめざ氷+バレットパンチオノノクスを倒せる確率を底上げしたり
メタグロスの攻撃で相手のボルトロスガブリアスの逆鱗やエッジで倒せる圏内まで削ったり等、
攻撃を上げる事によって組み合わせやすさと上手く相乗しているのかなと思います。


素早さを振っていない都合でメタグロスにはタイマンを挑めないのと、
バンギラスを厚く見ておきたいため地震ではなくアームハンマーを採用しています。
タイミングを見計らって爆発をする構成なので拘り鉢巻を持たせられず、
バンギラスを迅速に対処できる手段としてアームハンマーが必要となってきます。
残りHPが多いほど爆発を確実に決められるのも重要な点なので、出来るだけ1発で倒したい。


そして、最大のポイントがウルガモスに対して蝶の舞を積ませないところにあります。
相手がグロスの前で積めば爆発で相打ちになり、大文字や身代わりでその場を凌がれたとしても
場には素の状態のウルガモスが残るのみなので、後ろのビリジオンガブリアスで縛ったり
眼鏡ロトムハイドロポンプでゴリ押しする事が可能になります。


爆発するだけならジュエルで強化する必要もないけど、
爆発以外の技が全て直接攻撃で且つウルガモスに半減で受けられてしまう可能性が高いので、
特性で火傷を負った状態でもちゃんと処理できるようにしたいですね。
実際にオフで対戦していてそういった場面があったので、爆発を強化しておいた意味がありました。


ウルガモスに蝶の舞を許さずに汎用性を保てる鋼タイプとしては非常に優秀だと思います。
苦手なソーナンスをゴリ押せないのが難点なので、ここをどうパーティでカバーするかですね。

                                                                                                                                                                                                      • -


ガブリアス(意地っ張り)地震/逆鱗/ストーンエッジ/つばめ返し@拘りスカーフ
実数値:185(12)-198(236)-116(4)-**-120(116)-140(140)
・C132の不一致冷凍ビームを最高乱数以外確定耐え
・C177の不一致めざめるパワー氷を最高乱数以外確定耐え
・187ウルガモスのさざめきを高乱数2発耐え
・207-131バンギラスを逆鱗で0.85〜0.86の乱数×2以外2発
・177-121ハッサム地震で残飯×1込み最低乱数×2以外2発
・最速75族+1

(選出回数:6回/全13戦)


ウルガモスが苦手とする岩技を受けたり、厄介なボルトロスやゲンガー、ラティオスを処理する枠として採用。
相手のウルガモスを初見の段階で威圧できる点でも重宝する存在。
また相手のロトムボルトチェンジにリスクをかけられるのも重要なポイントではないかと。
相性補完の観点から選出に入れやすいポケモンですね。


火力重視で素早さが低くなっているのがまず目につくかと思いますが、
素早さを切っているのはパーティ全体が基本的にウルガモスに蝶の舞を許さないよう組んであるためです。
仮に積まれたとしてもそれはラティオスやめざ氷を拘ったロトムの前に出てきた場面のみなので、
こちらの素早さが割れない限りは若干ながらこちらの方が優位に動けるはず。


しかし、素早さを切った事でサザンドラオノノクスが非常に辛くなったのでここは要検討。
ミラーで確実に負けるのも相手のスカーフガブリが辛い要因になっており、やっぱり最速だと思いますw
攻撃が高ければ、それはそれで対ボルトロスバンギラスを厚く見られるのでバランスが難しい。


技は特に触れる必要はないと思いますw
強いて言えばヘラクロスにタイマンで勝てるようにつばめ返しを入れている程度でしょうか。
しかし相手のヘラクロスは素早さで勝てるポケモンが多いので、2体がかりで処理するようにして
ガブリアスや襷オノノクスを倒せる確率が上がるダブルチョップでも良かったかもしれません。

                                                                                                                                                                                                      • -


最大の課題は無理になってしまった対ソーナンス。とにかくこれに尽きるw
一応改善策はひとつ自分の中で答えを見つけましたが、まだ煮詰めるにあたって時間を要しそうです。


冒頭で

また、全抜き性能に長けたウルガモスを強く意識して構築しています。

と書いていますが、現在のシングルにおいてウルガモスに積む隙を与えてはならないと自分は考えていて、
今回はそれを裏のコンセプトとして強く意識しています。


具体的に言うと、

8割でウルガモスに勝てる状況を作れるだけで、たとえ確実でなくとも対策の一環として成立しているはず。
「10割で負ける」のではなく「2割で負ける」所まで抑えられるだけでも十分利に適っているのではないかと。


バランスは良く組めたと思っているので、今後は対ソーナンスを意識してパーティを改良していきたい。