第20回シングル厨のつどいオフ 使用パーティ 〜ニョログドラ+メタグロス〜




ルール:レーティング準拠の見せ合いありシングルバトル6→3

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
ニョロトノ 波乗り 冷凍ビーム ハイドロポンプ 滅びの唄 拘りスカーフ 雨降らし
キングドラ 竜の波動 波乗り 流星群 ハイドロポンプ 拘り眼鏡 すいすい
ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 気合玉 とんぼがえり 命の珠
メタグロス アームハンマー バレットパンチ ステルスロック 大爆発 ノーマルジュエル
キノガッサ ローキック 岩雪崩 キノコの胞子 身代わり 毒々玉 ポイズンヒール
カイリュー 逆鱗 神速 炎のパンチ 竜の舞 ラムの実 マルチスケイル

概要

前回に引き続き、またまたニョログドラ雨パを使いました。


今回のミソとして、ニョログドラをメインで選出することを強く意識しました。
ニョログドラを完全に見せポケとして起用していた頃(ラティオス/ハッサム/テラキオン/カイリュー)から
徐々に雨選出ができる形にシフトし(ラティオス/ハッサム/キノガッサ/カイリュー)、
最終的に雨選出を軸とした形(ボルトロス/メタグロス/キノガッサ/カイリュー)に行き着きました。
分かりやすい勝ち筋(キノガッサ/カイリューによる全抜き)も視野に入れて選出できるようにしています。


以下、個別解説。
今回は採用が決まった順番で解説を書いていきます。

個別解説

ニョロトノ(控えめ)波乗り/冷凍ビーム/滅びの唄/ハイドロポンプ@拘りスカーフ
実数値:167(12)-**-96(4)-155(244)-122(12)-120(236)
・144ラティアスの眼鏡流星群を確定1発耐え
・162ラティアスの眼鏡10万ボルトを0.98以下の乱数で1発耐え
・205ウルガモスの+1虫のさざめき+ステロを0.97以下の乱数で1発耐え
・157-161水ロトムを雨波乗り×2+160キングドラの眼鏡竜の波動で高乱数3発
・157-161水ロトムを雨ポンプ×2+160キングドラの眼鏡雨波乗りで確定3発
・156-130ラティオスを雨ポンプ+160キングドラの眼鏡雨ポンプで確定2発
・157-131ラティオスを冷凍ビーム+160キングドラの眼鏡雨波乗りで確定2発
・207-150バンギラスを砂ポンプで乱数2発
・183-94ガブリアスを雨ポンプ+ステロで0.87以上の乱数で1発
・185-122ガブリアスを冷凍ビームで最低乱数以外1発
・211-106ガブリアスを冷凍ビームで確定1発
・最速111族+1


お決まりの雨降らし要員。今回は拘りスカーフを持たせて使用しました。


理由としては、まず第一にボルトロスを強く意識しています。
前回のシングル厨オフで悪巧みボルトロスに危うく3タテされかけたことがあったため
ボルトロスを先制攻撃1発倒せてでかつリスクを低く抑えられるポケモンが必要になりました。
(ここで言う「リスク」とは、悪戯心による電磁波を被弾することを指します。)


メインの展開役であるキングドラならボルトロスを倒せますが、死に際の電磁波を被弾すると機動力を失ってしまいます。
よって、ボルトロスを倒せるポケモンをもう一体別に採用する必要があります。


そこで目に留まったのがスカーフニョロトノ
キングドラと同時選出できてかつボルトロスを倒せる最低限の条件を満たしていますね。
また、ニョロトノが電磁波を被弾することで起こりうる損害もなるべく少なく抑えられますし
厄介なバンギラスラティオスの組み合わせに対してもダメージを蓄積させられるため
キングドラを動かしやすくする意味でも対応範囲を広げてくれるのではないでしょうか。
以上を踏まえた上で、今回使用するニョロトノボルトロスを倒せる構成」を第一に意識していきます。


この時点で、

  • すばやさ実数値120以上(拘りスカーフによってボルトロスに先制できる)
  • ボルトロスを1発で倒せる攻撃技・特攻実数値

以上2つが必須条件となります。
攻撃技についてはハイドロポンプがこの時点で決まりました。
ダメージ計算してみると分かりますが、波乗りだと無振りボルトロスですら倒せないため
あくまでボルトロス専用技としてハイドロポンプが必要です。


他の技については、ラティオスカイリューガブリアスへの打点となる冷凍ビーム。
メイン技として、常に安定した火力で攻撃できる波乗り。
フワライドやスイクンに対する対抗手段として滅びの唄が決まりました。
他にも、滅びの唄に近い感覚で使えるアンコールや苦手なギャラドスに有効なめざめるパワー電、
また天敵のキノガッサを1発で倒せるめざめるパワー飛など欲しい技はありますが、
基本的な技構成はこれらの4つがちょうどいいかなと感じました。


特攻は無振りボルトロスを雨ハイドロポンプで倒せる150を最低ラインとしましたが、
耐久に振ったボルトロス(HP167-特防101)が既に乱数の圏内に入っていたため
これを1発で倒せる確率を高めるために結局155まで上げました。(以下の表参照)
余った努力値は耐久面に分配し、珠ハッサム剣舞でんこうせっか+ステロや
眼鏡ラティアス(≒珠ラティオス)の攻撃を耐えられる確率を底上げしています。

ニョロトノの雨ハイドロポンプ(特攻150〜156)→ボルトロス(特防101)のダメージ表
特攻 各乱数のダメージ(85〜100%)
150 153 154 156 157 159 162 163 165 166 168 171 172 174 175 177 180
151 153 154 156 157 159 162 163 165 166 168 171 172 174 175 177 180
152 153 156 157 159 160 162 165 166 168 169 171 174 175 177 178 181
153 153 156 157 159 160 162 165 166 168 169 171 174 175 177 178 181
154 156 157 160 162 163 165 166 169 171 172 174 177 178 180 181 184
155 157 159 160 163 165 166 168 171 172 174 175 178 180 181 183 186
156 157 159 160 163 165 166 168 171 172 174 175 178 180 181 183 186


ニョロトノにスカーフを持たせたことでニョロトノ自身の対応範囲が非常に広がり、
積極的にニョロトノを選出できるようになりました。
身代わりガブリアスドリュウズの全抜き体制を止められる他、
雨パの天敵であるラティオスや水ロトムに先制でダメージを蓄積させられることで
後続のキングドラで安全に対処できる圏内まで削れる点が特に優秀だと感じました。
火力面の仮想敵で水ロトムラティオスを多く挙げているのはそのためですね。


今まで、スカーフニョロトノは水技で1体倒した後に積み技の起点にされやすい懸念から
あまり強いキャラではないと思っていましたが、実際に使ってみて考え方が変わりました。


実際のところ起点関連で警戒しなければならないのはキングドラで倒せないバシャーモだけで、
ウルガモスは舞うタイミングでキングドラに交替すれば簡単に倒せるし
カイリューに対しては事前にステルスロックを撒くことでハイドロポンプが2発圏内となり、
2回以上舞うことにリスクを負わせつつ逆鱗でニョロを倒してもらってから
キングドラを死に出しして波乗りで倒すことができます。8割で勝てますね。


ただ、バシャーモに関してはキングドラで倒せないため後続でカバーしたいです。

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キングドラ(控えめ)竜の波動/ハイドロポンプ/流星群/波乗り@拘り眼鏡
実数値:151(4)-**-116(4)-160(244)-116(4)-137(252)
・A100-C158ユキノオーの吹雪+氷の礫+霰×2を最高乱数×2以外2発耐え
・183-122バンギラスハイドロポンプで0.88以上の乱数で1発
・197-128サンダーを雨ハイドロポンプで0.88以上の乱数で1発
・187-134メタグロスを雨ポンプで0.87以上の乱数で1発
・181-165ナットレイを雨ポンプで残飯×4込み最低乱数×3以外3発
・157-128ロトムを流星群で1/16ダメ×1込み確定1発
・157-161ロトムを竜の波動で高乱数2発


お決まりの雨アタッカー。先述のニョロトノの攻撃と合わせてラティロトムを倒せるように
今回も拘り眼鏡を持たせたいつもの構成で使用しました。


竜の波動・波乗りともに技の通りがいい代わりに、2タテ以上の性能があるのかどうかは
ラティオスロトムハッサムバンギラスの存在を考慮するとやや難しい面があります。
しかし、今回ニョロトノにスカーフを持たせたことで最低でも1発攻撃を当てられるようになり
キングドラの攻撃で半減でも押し切れるようになるパターンが非常に多いです。


具体的な場面として対ラティハッサムを想定すると、
【先発ニョロトノ(控え:キングドラ)vsラティオス(控え:ハッサム)】

  1. 先制冷凍ビームでラティオスのHPを5割削る(この時点でキングドラの波乗り圏内)
  2. 眼鏡流星群(雷)でニョロトノを倒されるorその他の技でニョロトノが残る

以上のような流れで、ニョロトノで削ってからキングドラのどちらかの攻撃に一貫性が生まれます。
サンプルはやや無理のある想定ですが、実際は事前にメタグロスステルスロックを撒いたりしていて
ハッサムを波乗り1発で倒せる圏内に入るため、ある程度余裕を持って立ち回れると思います。


キングドラを使う上で理想的なのは竜の波動または波乗りで確実に倒せることだと思っているので
今回はそれのコンセプトに沿ってパーティを組むことができたのではないでしょうか。

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メタグロス(意地っ張り)アームハンマー/バレットパンチ/ステルスロック/大爆発@ノーマルジュエル
実数値:182(212)-180(68)-151(4)-**-111(4)-118(220)
・204カイリューの鉢巻地震を最高乱数以外1発耐え
・210ローブシンの根性ドレパン+マッパを1/16ダメ×2込み最高乱数×2以外2発耐え
・172水ロトムの眼鏡雷(ハイドロポンプ)を0.98以下の乱数で1発耐え
・182ラティオスの眼鏡流星群2連発+ステロを最高乱数×2以外2発耐え
・207-133バンギラスアームハンマーで最低乱数以外1発
・204-136スイクンの身代わりをアームハンマーで確定1発
・183-142ローブシンをジュエル爆発で0.87以上の乱数で1発
・157-158ロトムをジュエル爆発で確定1発
・無補正最速ハッサム+1


3体目に決まったポケモンハッサムではなく、なんとメタグロス
ユキノオーが辛いのはもちろん、ニョログドラの2体ではカイリューが非常に重かったため
これらに強いポケモンが必要でした。(ハッサムではカイリューに対して不利。)
またバンギラスに後出しできるポケモンが必要となり、岩の一貫性を打ち消せる点でも重宝します。


従来のニョログドラ+ハッサムの場合、ハッサムまたはキングドラを先発に置かなければならず
相手の先発カイリューに対してほぼ成す術がない状態でした。
(逆鱗を撃たせて無理矢理ハッサム剣舞バレットで削る立ち回りをしなければならない。)
しかし、メタグロスは先発で出してもカイリューの竜舞地震を1発耐えられる(舞珠地震は無理)ため、
バレットパンチ+大爆発によってカイリューと確実に1:1交換をすることができます。
カイリューが先発で出てこなかった場合もステルスロックを撒いてグドラで倒せるようにできます。


メタグロスハッサムと違い覚えられる攻撃技の範囲が非常に広く、
その中に冷凍パンチがあるお陰でカイリューに対して見た目で有利なポケモンだと考えています。
よってカイリューとのタイマン性能が非常に高く、雨パに採用しやすいと感じました。
カイリュー以外においてもステルスロックが役に立つ場面は非常に多いはず。


技構成はまずステルスロックが確定で、残りはアームハンマーバレットパンチ、大爆発と続きます。
アームハンマーユキノオーヒードランバンギラス+水ロトムの組み合わせに一貫する他、
バンギラスを迅速に対処できる技としても非常に使いやすい技でした。
ナットレイに対する打点にもなりますし、攻撃範囲の穴を上手くカバーしてくれています。
苦手なスイクンに対してもHPに振ったスイクンの身代わりなら高確率で壊すことができるので
必要最低限の火力と攻撃範囲を兼ね備えているのではないでしょうか。


バレットパンチアームハンマーと組み合わせてパルシェンマンムーを処理できたり
アームハンマーを撃った後に襷バンギラスユキノオーを迅速に倒すことができます。
更にボルトロスの前でステルスロックを撃ってからバレットパンチで退場し、
死に出しニョロトノハイドロポンプで倒せる圏内に入れる立ち回りもできるため
ステルスロックと合わせてダメージ蓄積のサポートにもなれますね。


大爆発は最も重要な技で、この攻撃によってパーティの穴を強引に埋めています。
ノーマルジュエルを持たせることで有効となる範囲が非常に広くなり、
その威力は等倍のポケモンをほぼ確実に1発で持っていく性能を誇ります。
ロトムローブシン等の厄介なポケモンを倒して後続のニョログドラで2体倒す流れに持ち込んだり、
ステルスロックと絡めてウルガモスカイリューに積み技の余地を与えずに退場することもできます。


他にも後攻爆発でキノガッサグライオントドゼルガ(アムハン使用後)の無限を止めたり
アームハンマーと合わせてバンギラスローブシンの組み合わせを単体で倒したり等、
その用途は非常に多岐に渡ります。特に積み技の起点にならない点が非常に優秀ですね。


従来のハッサムの場合、ハッサム自身が相手の積み技に対して隙を見せがちなのが問題でした。
バレットパンチで倒さざるを得ない場面で1体倒し、死に出しから積まれる流れに対して
後続のニョログドラに負担がかかってしまう場面も多々見受けられました。
しかしメタグロスは逆で、バレットパンチで相手を倒した後に大爆発によってもう1体倒しながら
後続のニョログドラを安全に場に出せるためとんぼがえりと同様のサポートができます。
積まれずに倒されてもスカーフニョロトノ・すいすいキングドラの両方が先制攻撃で倒せますし、
この点についてはこのパーティ解説で触れた内容に近いですね。


冷凍パンチを切ったことで対ドラゴン性能が著しく低下してしまいましたが、
これらに対しては大爆発を当ててニョログドラやボルトロスで展開しやすくできればいいので問題はないかなと。


努力値配分は先発でカイリューを確実に対処するため意地っ張りカイリューの竜舞逆鱗を耐える耐久を確保し、
またロトムを爆発で倒す目的もあるため控えめロトムの眼鏡ハイドロポンプや雷を耐えるように設定。
HPに振るだけで間に合いましたし、副産物としてラティオスへの後出しもある程度保障されました。


残った努力値を攻撃と素早さに分配していくのですが、素早さに多く振って118にしました。
主に意識したのが珠ハッサムで、大爆発で退場してから後続のニョログドラで倒す流れに持ち込みます。
クリアボディによってラティオスの置き土産を無効化できてかつステルスロックを使用できますね。
ニョログドラなら剣舞+珠でんこうせっかをステロ込みで耐えられる耐久があって優秀です。
また素早さに振ることで、剣舞+珠虫食いを被弾せずに退場できるのでハッサムに隙を見せずに済みます。


ハッサムの他にも耐久に多く配分したロトムや鉢巻カイリュー、最速ラッキー、フシギバナなど
110近辺の素早さにとどまっているポケモンをまとめて大爆発で一掃できるようになります。
どれもニョログドラで展開する上での障害になるため、これらを倒すことでニョログドラが動きやすくなるはず。


素早さに振った余りを攻撃に振るとメタグロスで倒したい相手のラインをちょうど押さえられました。
キノガッサで展開したい際に障害となるローブシンを倒せるのが地味に大きいですね。


タイマン性能にものを言わせてどんどん殴っていくパーティの性質とも合っていましたし
ステルスロックのサポートも含めて今回メタグロスを採用したのは間違っていない判断だったと思います。
従来の戦い方ができなくなっただけでメタグロスはまだまだ一線で戦えますね。
ハッサムメタグロスに変えるだけで一気に楽になるポケモンは多いはず。バンギラスとかテラキオンとか。

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キノガッサ(陽気)ローキック/岩雪崩/キノコの胞子/身代わり@毒々玉
実数値:155(156)-151(4)-102(12)-**-91(84)-134(252)
・200ガブリアスの逆鱗を最高乱数以外1発耐え
・182ガブリアスの逆鱗+砂ダメを確定1発耐え
・151ラティオスの流星群を最高乱数以外1発耐え
・182ラティオスの+2眼鏡流星群+1/16ダメ+ステロを0.97以下の乱数で1発耐え
・161キングドラの眼鏡竜の波動を0.98以下の乱数で1発耐え
・167-115カイリューをローキック(マルスケ)+岩雪崩×2で高乱数3発
・165ハッサムの−2とんぼがえりを身代わりが最高乱数以外1発耐え
・150ロトムボルトチェンジを身代わりが最高乱数以外1発耐え


ニョログドラの穴を埋めるポケモンその1。技構成・配分ともに前回使用したものと同じです。


カバドリュウズバンギラスサクラビスブルンゲル、水ロトムの性能を落とせるポケモンが必要で
ニョログドラ以外でもこれらに立ち回れるポケモンが必要だったためキノガッサを採用しました。


今回はラティオスがいないためキノガッサを安全に場に出すサポートがありません。
それではキノガッサの相方となるポケモンは誰なのか?という話になりますが、
恐らくこのポジションにはニョロトノが最も適しているのではないでしょうか。


ニョロトノの項目でも軽く触れましたが、ニョロトノを相手のラティオスに倒してもらうことで
キノガッサに繋いでからパターンに無理矢理ハメる流れに持っていくことが可能です。
ニョロトノが1発で倒される攻撃技は眼鏡流星群と眼鏡雷にほぼ限定され、
キノガッサはこれらの技を確実に1発耐えられる(急所とマヒを引いたらその対戦は負け)ため
ラティオスに対する死に出しから展開できるキングドラ以外の選択肢となりえます。


上記の技以外である竜の波動やサイコショックの場合はキノガッサで展開できませんが、
逆にニョロトノが満タンから耐えて2回行動できるため特に問題はないかと思います。
ラティオスが苦手なパーティだからこそ、受身に回らずに立ち回れる選択肢を確保するよう意識しました。


ニョロトノからの繋ぎを意識したことでニョログドラとの同時選出も積極的にできるようになりました。
スカーフニョロでダメージを蓄積させながら倒された後に死に出しから展開する選択肢が生まれて、

といったシナジーが2体の間に発生しています。


その他、技構成や努力値配分に関する内容については割愛します。
第19回シングル厨つどいオフのパーティ解説記事に書いてあるため、気になる方はご覧頂ければと思います。

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カイリュー(陽気)逆鱗/神速/炎のパンチ/竜の舞@ラムの実
実数値:167(4)-186(252)-115-**-120-145(252)
・AS252振り
・155-107キノガッサを+4神速で確定1発
・155-104キノガッサを+1炎のパンチで0.87以上の乱数で1発
・167-115カイリューを+1逆鱗で0.87以上の乱数で1発
・207-134ブルンゲル@残飯を+2炎のパンチ+逆鱗で最低乱数×2以外2発


この時点でバシャーモウルガモスが非常に重いので穴埋め要因としてカイリューを起用しました。
この枠はナットレイユキノオーヒードランバンギラスを見られるバシャーモでも良かったのですが、
ボルトロスやサンダー、ブルンゲルキノガッサなど満遍なく戦える範囲が広い安定感を優先しました。


この枠にはタイマン性能で戦える鉢巻カイリューバシャーモでも良かったかもしれません。
メタグロスとも相性がいいですし、何より攻撃する体勢に移りやすいのがポイント。
鉢巻カイリューの場合は催眠対策を無視することになりますが…。


カイリューに関しては単体で展開できるタイマン性能の高さを買って採用した面もありましたが
バンギラスラティオスが多かったため選出できる機会が非常に少なかったです。
取り巻きとの相性も特に良いわけではなく、あくまで「穴埋め」のポジションでしかないため
キノガッサと同様、第19回シングル厨つどいオフのパーティ解説記事をご覧下さい。

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ボルトロス(臆病)10万ボルト/めざめるパワー氷/気合玉/とんぼがえり@命の珠
実数値:155(4)-121-90-177(252)-100-179(252)
・CS252振り
・207-158バンギラス@砂を気合玉+ステルスロックで最低乱数以外1発
・175-113-151ラティアスをとんぼがえり+めざ氷+ステロで確定2発


アイコンだと4番目にいますが、ボルトロスの採用は6体目に決まりました。


決め手は対ラティオスで、とんぼがえりでグロスに繋ぎながら立ち回れる要素を重視しました。
ラティオスを流しながらステルスロックを撒くこともできますし、
後出しされたハッサムを大爆発で削ってボルトロスの10万ボルト圏内に入れられます。
ラティオスと違ってバンギラスを誘いながらダメージを与えて立ち回ることができますし、
メタグロスとの組み合わせの強く実感することができました。


ボルトロスの採用にあたってもう1つ明確な採用理由があり、
上記5体で対処できないラティアスナットレイの組み合わせを対処する意味合いがあります。


ラティオスの場合はニョログドラやキノガッサで攻めることで対処することができますが、
ラティアスに関しては自己再生で回復したり瞑想を積んでくる可能性も十分あるため
これを考慮すると、ラティオスと同じ対処法では返り討ちに遭ってしまうリスクが生じます。
ナットレイについても、のろい+眠るの技構成だった場合にキノガッサが返り討ちに遭うので
特殊炎技または格闘技を使えるポケモンをパーティ内で確保しなければなりませんでした。


そこで採用されたのが珠ボルトロス
仮想的の項目にあるように耐久に振ったラティアスをとんぼがえり+めざ氷で倒すことができ
気合玉でナットレイに大ダメージを与えられるので攻撃範囲の穴を程よく埋めてくれました。
また、相手の水タイプに対する貴重な打点にもなるのでラティオス以上に活躍が見込めます。


見せ合いの時点においても、いたずら心からの電磁波を警戒させられたり
挑発やめざ飛によるキノガッサへの圧力を含んでいる点も見逃せませんね。
実際に機能しているのかどうかは怪しいため過信はできませんが。
しかしながら、雨パ+ボルトロスカイリューという組み合わせで相手のバンギラスを誘いやすく
最終的にキノガッサの起点にして展開するのが可能になるので相性は悪くないかなと。


努力値配分はラティアスを意識したCS252振りになりました。
攻撃はとんぼがえりの乱数が変動する122まで上げてもよかったですが、個体値が偶数なのと
足りない分はステルスロックニョロトノで補うように組めるので特に気にしませんでした。


技も必要な技をそれぞれ集めた形になりました。
電磁波や挑発も欲しかったけど、今回は泣く泣く切らざるを得ませんでした。
10万ボルトを切ると電気タイプに弱くなり、めざ氷を切るとドラゴンへの打点を失う。
気合玉を切るとナットレイを殴れなくなり、とんぼがえりを切るとラティにタイマンで勝てなくなる。
電磁波があればバシャーモに対して死に際のワンチャンを作れたりしますし、
ラティに当てることでパーティ全体が強気に動ける代わりにキノガッサとの相性が微妙。
挑発があればキノガッサカバルドンの催眠技や他の補助技を防げるようになるため
雨パとの相性自体は非常に良いと思っています。
カイリューの枠をバシャーモにすれば気合玉を挑発か電磁波にできたかもしれません。


これは補足ですが、気合玉の打つ主な対象はナットレイです。
ナットレイボルトロスに対する処理速度は低く、その間に気合玉を何度も撃つことができるため
命中率の低い気合玉のデメリットを試行回数によってカバーしている面があります。
また同様にバンギラスグライオンやラッキーの所謂「受けループ」に対しても
物理受けポジションとなるグライオンエアームド/ヤドラン含む)を相手は失ってはならず
ボルトロスの前にバンギラスを出さざるを得ない場面が存在するので、
その隙に気合玉を撃つようにして試行回数を積極的に稼ぎにいくことを意識しています。


仮に交替際に気合玉が当たらなくとも、鉢巻以外ならボルトロスを追い討ちで倒せないため
(鉢巻バンギは気合玉を耐える耐久がない=居座れない)
メタグロスに一度繋いで様子見をしつつ次の攻撃の機会を伺うことができます。
ジュエル追い討ちを被弾すると珠ダメ+砂ダメの蓄積でボルトロスが落ちかねないので、
実際は交替際にとんぼがえりでグロスを出して、グライオンへの交替を誘発し
その交換に対してこちらもボルトロスへの交換を合わせて立ち回るる形になると思います。


パーティ全体で「受ける」要素を極力排除し、またラティオスを半分削る」ことを意識したため
ボルトロスの立ち回り方はパーティのコンセプトと上手く噛み合ったのではないでしょうか。

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パーティ解説はこれで以上となります。
結果自体は非常に散々でしたが、パーティとしては満足のいくものを組めたので
解説という形で記事に遺しました。使用者の種族値を上げることが今後の課題でしょうか。


ハッサムではなくメタグロスを採用したことで新たな一面に気付くことができましたし、
ニョログドラがメインとなる本当の意味での「雨パ」を組むこともできました。
ラティオスを半分削って2発で倒す」方向性もラティオスが苦手なパーティならではの発想ですし、
この発想は今後別のパーティを組む上で活きてくる便利な発想だと思います。


オフの最中で「二度とニョログドラは使わない」と言い放った場面もありましたが、
常にヒエラルキーの頂点に君臨し続けるカバドリュウズに強いニョログドラがBWシングルにおいて
絶対に弱いはずはありませんし、構築こそ難しいですが考えることはやめずにいきたいと思います。
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