第1回あめおふ!使用パーティ 〜悪巧みができないニョロトノの雪辱を晴らしてやるんだよ!〜


ルール:レーティング準拠の見せ合いありシングルバトル6→3

ポケモン 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
キュウコン 控えめ オーバーヒート 火炎放射 めざめるパワー氷 悪巧み 命の珠 日照り
トルネロス 陽気 クロバット 馬鹿力 蜻蛉帰り 追い風 飛行のジュエル 化身フォルム
ラティオス 臆病 流星群 竜の波動 トリック 置き土産 拘り眼鏡
ハッサム 意地っ張り バレットパンチ 虫食い クロバット 剣の舞 鋼のジュエル テクニシャン
ローブシン 意地っ張り ドレインパンチ マッハパンチ 冷凍パンチ ビルドアップ 黒帯 鉄の拳
ガブリアス 陽気 地震 逆鱗 火炎放射 剣の舞 ドラゴンジュエル 砂隠れ


余談ですが、こういった形のパーティ解説記事は約半年ぶりになるんですね。


ちなみに未だに解説記事を作成していない雨パーティについては、ポケフリークVol.12にてがっつり解説を書かせていただきました。
ですが、コミケやあんぐらオフでご購入いただけなかった方もいらっしゃるかと思います。
また先程も書いたようにBW2の環境も終盤に差し掛かっているので、時間を確保でき次第パーティの解説記事も更新しようか考えています。
果たして今回はやるやる詐欺にならずに済むのでしょうか…。

概要

あめおふ!ということで、今回は長年連れ添ったニョロトノを乾涸びさせてあげるべくキュウコン入りを使用。
というのは置いといて、仲間内でキュウコンを使おうという話になったので息抜きも兼ねて考えてみました。
(実際はコンセプトを含め煮詰めることができず、会場内で個体を寄せ集めてしまう結果となりましたが…。)
まあ主催はノオーガブで参加してたし問題ないよねー^^
勝戦では怪獣と狐と鮫がキャッキャウフフしてたし。


前置きはさておき。
今回は個人的に興味のあった悪巧みキュウコンを使ってみようと思い組んでみしました。
また雨パを使っているとキュウコン入りに苦戦を強いられることが意外に多いので、これを機に雨をメタる側に回る意味合いもあります。


キュウコンを使うにあたり、天候を利用した妨害以外でどういった付加価値を得られるのかを考えていたところ
自身の高い素早さを活かした対積み技サイクル要員として使えるのではないかという一つの回答に至りました。
【重要】最近ではボルトロスガブリアスが積み技サイクルに含まれることが多く、キュウコンは実際大して刺さりません。
ですが、パルシェンウルガモスキノガッサマンムーハッサムカイリュースイクンキュウコンで先制できる相手は意外と多く
めざ氷と炎技によって処理できる相手が半数以上存在するためキュウコン自身が有効に働くのではないかと。


続いてラティオスキュウコンの相方として採用。
眼鏡トリックと置き土産によってキュウコンが悪巧みを使える状況を整えたり、
日照りと併せてニョロトノキングドラ(ルンパッパ、ガマゲロゲカブトプス)の組み合わせを崩したりすることが主な目的です。
炎技とドラゴン技の攻撃範囲も非常に広く、互いに高火力で相手を削る立ち回りを行えることから攻撃面の相性も非常に良い。


次にハッサムを採用。主にバンギラス入りへの対抗策として運用することを意識しました。
キュウコンラティオスバンギラスやスカーフガブリアスを誘うため、眼鏡トリックや置き土産を絡めて処理したいところ(でした)。
先制技の火力も高いため、全抜きアタッカーだけでなく鋼のジュエルと併せたストッパーとしての運用も可能となります。


トルネロスキュウコンを出せない際の天候パーティに対する切り返し手段として採用。
現時点でラティオスによる起点作りに依存している部分があり、相手のラティオスが非常に重いためその対抗策としても有効。
またキュウコンの構成の都合でバンギラスには何もできず、雨に対しても取り巻き次第で選出できない場面が発生するので
天候パの相手をする際に日照りと追い風のどちらを絡めて攻める選択肢を作ることにも貢献できます。


ローブシンは万が一パルシェンに破る隙を与えてしまった際にストッパーとしての採用。
ハッサムと同様にラティオスのサポートから繋げるエースも兼ねています。
このローブシンを使う上で重要なのが相手のヒードランマッハパンチで削れること。
ラティオスの流星群をヒードラン交代で受けられた場合、そのヒードランマッハパンチ圏内に入ってしまいます。
控えに置かれることの多いクレセリアに対してはラティオスで妨害を行うことが可能なのでローブシンを活かしやすいと判断。


ガブリアスバンギラス/ラッキー)+グライオン/エアームド/ヤドランへの対抗策として採用。
自身の高い攻撃によって相手を削ることにも長けており、日照りや追い風と併せて対天候要員としても運用できます。
日照りによって火炎放射の威力が上がることも地味ながらガブリアスの性能を上げることに寄与していますね。
(鮫肌の個体で使いたかったのですが、都合の良い個体がいなかったため砂隠れになっています。)


まとめると、

  • 眼鏡ラティオス始動の疑似積み技サイクル
  • 高火力アタッカー+高火力の先制技によって攻めるグッドスタッフ

以上の2つの攻め方を含んだスタンダードチックなものとなりました。
立ち回りの性質としては普段使っている雨パーティに通じる部分がありますね。


以下、簡易的な個別解説

個別解説


キュウコン(控えめ)オーバーヒート/火炎放射/めざめるパワー氷/悪巧み@命の珠
実数値:CS252振り


パーティの始点。主に素早さを活かしたアタッカーと特性を活かした天候妨害役として運用。
悪巧み使用後の珠めざめるパワー氷(特攻145)で167-120カイリューを倒せるため、一度悪巧みを使ば自身より遅い相手は一掃できます。
その火力は悪巧み+珠+晴れオーバーヒートで特防136のスイクンに最低8割のダメージを与えてしまう程。
ちなみにローブシンガブリアスに対して選出されやすいクレセリアは悪巧み+オーバーヒートで倒せるため、
バンギラスがいない構築のクレセリアに対しては非常に強く出られます。


また、キュウコン自身の火力を上げたことで半減による受け出しへの圧力にもなります。
目安として、特防130ラティオスに対して珠+晴れオーバーヒートで最低80弱のダメージを与えられます。
そのため後述するトルネロスの蜻蛉帰りと併せて倒すことも可能となります。


攻撃技はカバルドンクレセリアローブシン等を一気に対処するオーバーヒート、
キノガッサマンムーハッサムを確実に削るのに必要な火炎放射、
そして採用理由でもある対カイリュー他諸々を考慮しためざ氷と悪巧みを選択。
炎技を使い分けられるようにすることで、ウルガモスが出されるまでオバヒを温存しつつ殴る立ち回りが可能となります。


素早さを捨てて火力を優先させたためドリュウズやサンダー、ウルガモスがやや辛くなりましたが
これらは取り巻きで対処できる相手だと判断。キュウコンは逆に取り巻きの苦手な相手を狩る方向に特化させました。


なお悪巧みを積んでも先制技耐性が貧弱なので3タテは決して望めません。
そもそも、悪巧みを積むにはラティオスをほぼ捨てる前提になってしまうのが難しいところ。

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■ 化身トルネロス(陽気)アクロバット/馬鹿力/蜻蛉帰り/追い風@飛行のジュエル
実数値:AS252振り


キュウコンと併せてカバドリラティ+αを崩しにかかる駒。
カバルドンは物理耐久重視なら蜻蛉帰り+キュウコンの晴れ珠オーバーヒートで余裕の2発。
先発トルネロスで、相手がラティオスを出せばアクロバットや蜻蛉で削ることができ、
カバルドンなら蜻蛉でキュウコンを出しつつ氷の牙やステルスロックを凌いで焼却処分できてしまいます。
キュウコンを受けるためにラティオスを出したら今度は蜻蛉帰りの圏内に入ったりオバヒで半分削れたりもするため
相手の取り巻き次第ではありますが、カバドリに対しては非常に動きやすい組み合わせだと考えています。
なお、このアイディアは友人から拝借しました。


対カバドリ以外では追い風+高速ドラゴンの並びで天候パーティを崩すトリガーにもなり得ます。
当初は追い風の枠が挑発(カバルドンキノガッサ、受けループ意識)で、対天候パーティをキュウコンにほぼ任せていました。
しかし、スカーフガブリアスや竜舞カイリュー、そしてバンギラス入りを相手するのが難しく感じたため追い風に変更しています。


トルネロス自身の攻撃範囲は非常に優秀で後出しが難しいですが、弱点を突けないと1発で倒せない相手が多いことと
また相手のスカーフ持ちをケアできる形にできなかったためやや腐り気味だったかもしれません。
実戦では後半に追い風から展開する発想にばかり固執したためか選出回数も控えめ。
序盤に追い風から攻め、後半に切り返して攻めていく立ち回りも狙えるのかもしれません(机上論)。

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ラティオス(臆病)流星群/竜の波動/トリック/置き土産@拘り眼鏡
実数値:167(92)-**-101(4)-168(140)-133(20)-178(252)
・167-120カイリューを流星群で最低乱数以外1発
・155-90バシャーモを竜の波動+珠反動で確定1発
・177ボルトロスのめざめるパワー氷を最高乱数×2以外2発耐え
・132ニョロトノの冷凍ビームを最高乱数×2以外2発耐え


パーティが攻める展開を作る始点となり、また追い風を絡めたメインのアタッカーとしても運用できるパーティの中心キャラ。
努力値配分はBW時代の雨パで使ったものを流用。
全体的にボルトロスより遅い駒が多いため、ボルトロスへの耐性を気持ち底上げしています。
ですが、恐らくCS252振りで良い。主な理由はヒードランを流星群+ローブシンの黒帯マッパで倒せる確率が上がるため。


攻撃技は後続への補佐としてトリックと置き土産、カイリューニョロトノをがっつり削る流星群、
追い風や晴れ状態で連発したい竜の波動の4つで特に困りませんでした。
波乗りやめざ炎、ショック等のサブウェポンで削りたい相手は流星群+後続の先制技で大体間に合います。


ただ、眼鏡竜の波動がゴチルゼルの起点になることが懸念される対戦があったため
持ち物をドラゴンジュエルに、トリックを別の技に変更しても良さそうです。

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ハッサム(意地っ張り)バレットパンチ/虫食い/アクロバット/剣の舞@鋼のジュエル
実数値:157(92)-198(236)-120-**-100-108(180)


キュウコンでは相手できない天候パであるバンギラス入りを意識した駒。
トルネロスの項目ではバンドリを追い風で意識していると書いたが、取り巻きにローブシンやトリル要員がいると受けられないため
剣舞をした状況でバンギラスローブシンクレセリアの並びを削れる鋼のジュエル+アクロバットの構成になりました。
バレットパンチの打点を珠以上に上げることで、鉢巻ハッサムと同様に積み技アタッカーに対するストッパーとしても運用できます。


特に重要なのは、パーティ全体で主にウルガモスに対して
ラティオスの眼鏡流星群(C2段階↓)or竜の波動+ジュエルバレットパンチで倒せるということでしょうか。
ハッサムへの交代際に眠られたり炎技を撃たれたりしたら大人しく焼かれましょう。


努力値配分は過去に使用した珠ハッサムのものを流用。
採用理由に伴い、素早さに配分されていないクレセリアに先制できる最低限の素早さを確保しました。

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ローブシン(意地っ張り)ドレインパンチ/マッハパンチ/冷凍パンチ/ビルドアップ@黒帯
実数値:205(196)-205(212)-121(44)-**-92(52)-66(4)
・205ボーマンダの[1.5倍]逆鱗を1発耐え
・142スイクンの[ジュエル]ハイドロポンプを1発耐え


先制技を使える駒がハッサムのみでは対ドリュウズの部分で不安が残ったため、ローブシンを採用。
ハッサムでは対抗できないヒードランマッハパンチでがっつり削ることができるのもプチ重要。


技構成はラティオスから繋ぐ選択肢を得られるようビルドアップを装備。
バンギラス入りやサイコショック持ちのクレセリアにも抗えます。
先にビルドアップを使用できればアクロバット持ちのハッサムや相手のローブシンに強くなれますね。


しかし壁を採用していないため特殊耐久は素っ裸も同然で、選出回数自体はとても少なめでした。
とは言え晴れ状態ならスイクンの水技が半減されるため強引に攻めていく立ち回りも行えるはず。


ちなみに肝心のスイクンにはオフ中で一度も当たりませんでした。

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ガブリアス(陽気)逆鱗/地震/火炎放射/剣の舞@ドラゴンジュエル
実数値:AS252振り


この段階でラッキー入りへの回答が見られなかったため剣舞ガブリアスを採用しました。
天候を晴れ状態にすることで特殊耐久に配分されたエアームドを火炎放射2発で落とせるようになります。


またヒードランドリュウズへの打点がほぼローブシン頼りになっているため、
風船を持っていない状態のこれらを対処することも兼ねています。
その他、追い風状態では打ち分けの利くアタッカーとして運用することも可能。


しかし、パーティ全体がやや遅めのものになってしまったためかガブリアスの選出は少なめ。
相手のボルトロスボルトロスボルトロスボルトロスウルガモスに対するケアが難しく感じられたため、
ガブリアスの持ち物を拘りスカーフにして残りの枠でラッキー入りを対策するのがベターかもしれません。


スカーフ持ちの場合、パーティ全体の火力を底上げしたことによって自身の逆鱗や地震で一掃しやすくなる利点が挙げられます。
またスカーフガブリアスが隙を見せる死に出しのパルシェンや鋼タイプに対しても、
後続のハッサムローブシンの先制技で倒すことができるのでガブリアスを半ば乱雑に扱うことも可能になるはず。
実際にスカーフを持っていればガブリアスを選出しやすくなり、かつ戦いやすかったであろう対戦も多めでした。

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だいぶ簡単ではありますが、結果報告並びにパーティ解説は以上となります。
普段雨パーティばっかり使っていたので、今回はとても有意義な息抜きになりました。
今回の経験は是非とも雨パーティを組む際に何らかの形で還元したいものです。


それでは最後になりますが主催のcloudiaさん並びにスタッフ・参加者の皆様お疲れ様でした。
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